2011年11月25日金曜日

遅くなってごめんなさい。
フィールドワークページ用の文章データをアップします。
推敲お願いします。


●フィールドワーク

私達はこれまでに二つのフィールドワークを行い、自分たちの目で見て渋谷を理解していくことを試みた。

フィールドワーク①
『渋谷の「好き」を集める。』
私たちはブレインストーミングを通じて「渋谷=若者が集まる街」という共通認識を導き出した。若者が集まるということは、若者が興味を持つ事柄が集まっているともいえる。興味とは関心を持つ感情であり、その中にはポジティブな感情もあればネガティブな感情もある。渋谷の場合、この感情を長い期間留めているという点から私たちは渋谷に集まる興味がポジティブな感情からくるものであると推測した。また、ポジティブな感情とは「楽しい」や「うれしい」という感情であり、これらは何かしらに好意を持った際に現れる感情であると考えた。
以上のことから、私たちは渋谷に現れる「好き」という感情をもとに起こる現象をヴィジュアルとして集めて考察し、そこから渋谷という街の特徴を探って理解を深めることにした。

(写真をお願いします)

フィールドワーク①の結果から、渋谷に現れる「好き」という感情の主語が様々存在することに気がついた。たとえば渋谷のランドマークである109の建物内の混雑にはギャル以外にも彼女たちに憧れる少女を連れた親子が多数存在し、109の熱気を強化していた。また、街中には地元住民が活動する渋谷の緑化計画やポイ捨て防止看板がある一方で、渋谷を縄張りとする若者の自己表現も存在していた。これらは、それぞれの立場から渋谷を「好き」になり、それが違った現象として街に表出しているということである。私たちは様々な形の「好き」を発見したことから、この形の違う「好き」が混在しているからこそ渋谷は混沌とした言葉に代え難い魅力を持つのではないかと考えた。

フィールドワーク②
『渋谷の実態を調査する』
フィールドワーク①を開始する前には渋谷に集まる若者とはギャル・ギャル男であろうと想像していた。メンバー全員がこの共通認識を抵抗なく持つことができたことにもあらわれるように、世の中が持つ渋谷にいる若者のイメージはギャル・ギャル男なのではないだろうか。しかし、フィールドワーク①では、渋谷にはギャル・ギャル男よりもそれ以外のジャンルに属する若者に多く遭遇した。
このことから私たちは、渋谷にいる若者たちにスポットを当てて再度フィールドワークを行い、渋谷にいる人々の情報を整理することで渋谷の実態を明らかにしようと考えた。

(写真をお願いします)

フィールドワーク②の結果から、渋谷にはギャル・ギャル男以外の若者が多数を占めることが分かった。昼間の渋谷駅前スクランブル交差点を観察したところ、ギャル・ギャル男よりもカジュアル系のファッションをした若者が多数を占めていた。彼らは同性同士3~4人のグループを組んでいることが多く、男女を混合したグループはあまり見られなかった。また観光客としてカメラを構える国内外の人々や、サラリーマンも目立った。夜になると観光客やサラリーマンの数は減るものの、やはりカジュアル系のファッションをした若者が目立ち、ギャル・ギャル男と呼べる若者たちはほんの少数であった。なによりも渋谷のイメージとして持っていた若者がたむろする姿は見られなかった。また、ナンパに精を出す若者も見受けられなかった。
このことから私たちが持っていた渋谷のイメージは現実の渋谷とずれ始めていることが分かった。では、私たちが持っていた渋谷のイメージはいったいどこから来たのだろうか。
私たちはフィールドワーク①・②をふまえて渋谷のイメージと実態について再度ブレインストーミングを行った。その結果、私たちが持ち続けてきたイメージと直結するアイコンとして雑誌「egg」と雑誌「men’s egg」にたどり着いた。二つの雑誌が持つ若者像こそ私たちが持っていた渋谷のイメージそのものである。また、それとは反対に渋谷にいる若者の多数を占めるファッションに属する雑誌として雑誌「mini」や雑誌「smart」に着目した。そして私たちはこれらの雑誌を研究し、理解することで渋谷という街のもつ虚像と実像に迫っていこうと考えた。

鎌田

0 件のコメント:

コメントを投稿